花。
主成分
タンニン(没食子酸として2%計算)、トルメントシド、フラボノイド、アントシアノシド、フィトステロール。タンニンはエラグ酸タイプで、単量体と二量体のエラギタンニンがあり、緑茶に含まれるものと似ている。
フラボノイドには、ロイコデルフィニジン、ケルセチン配糖体、ミリセチンなどがあり、プロアントシアニジンやポリプレノールも報告されている。
アンセリンの根からはトリテルペノイドサポニンと多糖類が発見されている。
ポテンチリンAは、mu-トルキシン酸とモノテルペノイドから形成される希少なジフラボノールエステルで、この植物種からも発見されている。
有機酸:p-ヒドロキシ安息香酸、没食子酸、バニリン酸、ゲンチジン酸、p-ヒドロキシフェニル酢酸。
クマリン:ウンベリフェロンとスコポレチン。
薬理作用
止瀉作用、抗潰瘍作用、抗腫瘍作用、抗ウイルス作用、抗菌作用、抗高血糖作用、抗炎症作用が報告されている。また、鎮痙作用、肝保護作用、抗酸化作用、治癒作用、抗カリウム作用も報告されている。
伝統的用途:炎症、創傷、ある種のがん、細菌、真菌、ウイルスによる感染症、下痢、糖尿病、その他の病理の治療。東洋の様々な国々、特に伝統的な中国医学やチベットのマテリア・メディカでは、貧血、下痢、出血、B型肝炎の治療に用いられてきた。
効能・効果
Commission Eにより承認された効能・効果:月経困難症、非特異的下痢および口腔咽頭粘膜の軽度の炎症の治療における補助剤。
用法・用量
欧州委員会(Commission E)が推奨する用法・用量:植物性または同等の製剤1日4g。
禁忌
記載なし。
副作用
胃に炎症がある場合、症状を悪化させることがある。