Capsella bursa-pastoris (L.) Medik. ナズナ

Capsella bursa-pastoris (L.) Medik.の地上部分(Bursae pastoris herba)。

主成分
薬物には以下が含まれる:
– アミノ酸とタンパク質(32%):プロリン、バリン、オルニチン、止血作用のある未解明のペプチド。
– 16種のフラボンとフラボノールのヘテロシドが報告されており、アグリコンとしてケンプフェロール、ルテオリン、ジオスメチン、ケルセチンがある。主なヘテロシドは、ルチン、7-ルテノシル-ルテオリン、ジオスミンである。
– 有機酸、フェノール、脂肪族酸。
– ビタミンC、β-シトステロール、豊富なカリウム塩。

薬理作用
コミッションEによると、この薬物の抽出物は止血作用を有する。この作用は、in vitroでオキシトシンと同様の作用を示したペプチドによるものと考えられている。

効能・効果
欧州医薬品庁(EMA)は、医師により関連疾患が除外されている場合に限り、月経周期が規則的な女性における過多月経出血の減少を目的とした伝統的な使用を認めている。

欧州委員会Eによれば
内服:既往症のある月経痛および月経困難症の対症療法。
局所使用:鼻出血、表在性出血性皮膚病変。

過多月経の女性84人を対象とした無作為化、三重盲検、プラセボ比較試験(Naafe et al., 2018)では、乾燥エキス(7.8:1、96%エタノール)1,280mg/日を月経開始から最大7日後まで2サイクル投与した結果、月経出血がプラセボ群よりも減少した。両群ともメファミン酸1,500mg/日も投与された。患者の満足度は、対照群の62%に対し、治療群では91%であり、有害作用については両群間に有意差は認められなかった。著者らは、シェパードパースが出血を抑制するメカニズムの1つは、子宮平滑筋の収縮を誘導することであると結論づけている。著者らは、この治療の安全性と有効性をよりよく評価するために、より多くの患者を対象に、同様の方法を用いたさらなる研究の必要性を示唆している。

使用方法
EMAによる
輸液:1~5 g、1日2~4回(1日投与量は3~20 g)。
液体エキス(1:1、エタノール25%):1-4mL、1日3回。
月経3-5日前から月経終了まで経口投与する。

特に規定がない限り、コミッションE:
1日平均10~15gの薬物またはその製剤の等価用量。
外用:150mLの輸液に対して3~5gの薬剤。
液体エキス:1日量5~8g。

禁忌
妊娠中及び過敏症の場合は禁忌。

相互作用
記載なし。

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