果実
主成分
果実のメタノールおよびエタノール抽出物には、アントシアニジン(デルフィニジン・シアニジン、マルビジン、ペラルゴニジン、ピオニジン)と、シアニジン-3-O-グルコシド、シアニジン-3-O-ラムノシド、シアニジン-3-O-サンブビオシド、シアニジン-3-O-ルチノシド、ピオニジン-3-O-ルチノシドなどのアントシアノシド、エピカテキンが含まれる。一方、アセトン画分には、カテキン、フェルラ酸、ケルセチン、レスベラトロール、バニリン酸などのフェノール化合物が豊富に含まれていた。総アントシアニン含有量は5.3mg/g乾燥重量と算出された。フラボノイドのアピゲニン、タキシフォリン、ヴェルチンも確認されている。種子には脂肪酸が含まれ、ヘキサン抽出物にはドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、9-オクタデセン酸が含まれる。
薬理作用
実験室試験では、抗酸化作用、脂質低下作用、抗増殖作用、神経保護作用が示されている。
効能/推奨
一般的な用途:ブラジルでは、果実のオイルは下痢の治療に経口使用される。乾燥した根は、黄疸の治療や血液浄化のために、1日2杯の割合で煎じ薬としてよく使用される。局所的には、果実の煎じ汁を傷や皮膚潰瘍の治療に用いる。砕いた種子は発熱時に飲む。ペルー・アマゾンでは、炒った種子は発熱の治療に、根の煎じ薬はマラリアの発熱、腹部の痙攣、糖尿病、肝炎、黄疸、脱毛、出血、月経痛や筋肉痛、肝臓や腎臓の病気に、また蛇に噛まれたときの解毒剤として外用に用いられる。フランス領ギアナでは、果実を湿布としてリーシュマニア症の皮膚に塗布する。
予備的研究では、血糖値や脂質プロファイルの改善、心血管リスクの低減にアサイー果実が有用である可能性が示唆されている。
用法・用量
原産国では食品として消費されている。安全量や有効量は証明されていない。
禁忌
禁忌は報告されていない。
副作用
報告されていない。
注意事項
アサイー果汁および抽出物は、摂取しても安全であると考えられています。