Myroxylon balsamum (L.) Harms var. pereirae (Royle) Harms. ペルーバルサム

バルサムム・ペルヴィアナム(Balsamum peruvianum)と呼ばれる。欧州薬局方によれば、Myroxylon balsamum (L.) Harms var. pereirae (Royle) Harms.の焦がした傷んだ幹から得られるオレオレジンで、安息香酸塩と桂皮酸ベンジルを主成分とするエステルを45~70%含む。

出版社からのコメント:樹木を選んだら、幹に幅10~15cm、長さ30~90cmの切り込みを入れ、薪割りによって熱を加える。その後、布を当てて分泌物(オレオレジン)を採取する。

主成分
桂皮酸ベンジルを主成分とし、安息香酸ベンジル、桂皮酸シンナミルよりなるシンナメイン(60%)、遊離安息香酸および桂皮酸(6~8%)、トリテルペンアルコールのエステル(30%)、微量の精油。

薬理作用
消毒・抗菌剤、創傷治癒剤(肉芽組織の形成を促進)、抗寄生虫剤(疥癬)として欧州委員会(Commission E)に認可されている。

また、痔に伴う痛みやかゆみを和らげる坐薬や、呼吸器疾患の吸入薬(お湯に溶かす)としても使用される。

実験室テストでは、バルサム・オブ・ペルーは抗菌、殺菌、真菌活性を示し、ラットの治癒を促進した。

効能/推奨
欧州委員会E認可の効能・効果:創傷、火傷、皮膚潰瘍、しもやけ、人工関節によるびらん、痔の治癒と消毒を促進する。

用法・用量
a) 感染創、治りにくい創傷、熱傷、褥瘡、凍傷、摩擦創(人工関節)、痔:
– バルサムを5~20%含有する外用半固形製剤。広い面に塗布する場合は、10%を超えてはならない。
– オイルで希釈(1:2):1日1~2回塗布する。

b) エモリエント剤、鎮痒剤、ひび、あかぎれ治療のための栄養バリアとして:
– クリーム(5%~12.5%バーム):1日2回塗布。治療期間:1週間(成人および12歳以上)。

c) 疥癬(疥癬):純粋なバーム、またはワセリンやアルコールで5~10%希釈。外用する。

禁忌
薬剤に対する過敏症。

副作用
バームは粘膜を刺激する可能性があるので、接触皮膚炎の可能性があるため、外用のみ、注意深く使用することを推奨する。

注意事項
治療期間は1週間を超えないこと。

相互作用
報告されていない。

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