花(Papaveris rhoeados flos)。ヨーロッパ薬局方によると、Papaver rhoeas L.の花びら全体または断片を乾燥したものである。
未熟な莢もよく用いられる。
主成分
ケシの花びらには、シアニジン由来のアントシアノシド、主にメコシアニン(シアニジン3-イソホロシド)とシアニン(シアニジン3,5-ジグルコピラノシド)が含まれる。また、イソコリン・アルカロイド(0.12%)を含み、その中で最も豊富なのがレジン(全アルカロイドの50%以上)である。
その他の成分は粘液質である。
薬理作用
ケシの花びらは鎮静剤としてよく使われてきた。
粘液質には鎮痛・鎮咳作用がある。
効能・効果
ケシの花びらは、呼吸器系の病気や障害、不眠症、鎮静剤、痛み止めとして一般的に使用されている。E委員会は、ケシの有効性と安全性が実証されていないとして、これらの適応症への使用を承認していないが、ハーブティーの混合物にケシの花びらを薬剤賦形剤として使用することには反対していない。
また民間療法では、眼瞼炎や結膜炎の際に外用される。
用法・用量
1回1.6gを1日2~3回点滴静注する。
禁忌
利用可能なデータがなく、標準的な医療慣行に従って、妊娠中および授乳中は医師の指導なしに使用すべきではない。
副作用
ラテックスは接触皮膚炎を引き起こす可能性がある。