根茎(Bistortae rhizoma)。欧州薬局方によると、Persicaria bistorta (L.) Samp. (シノニム:Polygonum bistorta L.) の根の全体または断片を乾燥し、不定根を除去したもので、乾燥した薬剤に対して、ピロガロールとして表されるタンニンを3%以上含有する。
主成分
豊富なタンニンを含む。
薬理作用
伝統的に収斂剤、強壮剤、抗貧血剤、抗炎症剤、局所止血剤、治癒剤として用いられる。
効能・効果
民間療法では、特に下痢、静脈不全、痔に用いる。外用薬として、創傷、皮膚潰瘍、口内炎、結膜炎、歯槽膿漏、咽頭炎、皮膚炎、紅斑、そう痒症、外陰炎の治療に用いる。
使用方法
伝統的な使用法:
– 煎じ薬:30~40g/L、10分間煮出す。1日3~4杯。
– 煎じ薬:60~80g/L、15分間煮出す。湿布、ローション、入浴、灌流、洗口、うがい薬として使用。
禁忌
胃炎、胃十二指腸潰瘍。
副作用
タンニンは胃不快感を引き起こす可能性がある。