学名:Prunus armeniaca L.
種子から採れるオイル。果実も使用される。
欧州薬局方では、ビターアプリコットシード(Armeniacae semen amarum)は、Prunus armeniaca L.、Prunus mandshurica (Maxim.) Koehne、またはPrunus sibirica L.の乾燥した成熟した殻付き種子で、乾燥薬剤に対してアミグダリンの含有量が3%以上と記載されている。
主成分
– 種子:不飽和脂肪酸が非常に豊富なオイルを含む:オレイン酸(60%)、リノール酸(30%)。シアノゲンヘテロシド:アミグダリン。
– 果実:ペクチン、クエン酸、リンゴ酸、β-カロテン、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、アスコルビン酸、フラボノイド:リコピン、ケルセトシド、イソクエルシトロシド、糖類:キシロース、フルクトース、グルコース、スクロース、ソルビトール。微量の精油:ミルセン、リモネン、p-シメン、テルピネオール、ゲラニアル、ゲラニオール。
薬理作用
種子から得られるオイルはエモリエント効果があり、浸透力が高く、油脂性に優れている。
ペクチンは、腸の通過を調整する作用がある。軽度の機械的下剤(体液の貯留により、糞便を大きくする)、緩下作用、粘膜の保護作用がある。アプリコットはビタミン含有量でも知られている。
効能・効果
– オイル、皮膚炎、乾燥肌、皮膚老化、魚鱗癬の保湿剤として外用する。
– 果実:便秘、ビタミン不足、回復期。
用法・用量
– オイル: ピュア, グリコールエキス, クリーム、軟膏、ジェル状, 外用.
– 食用(アプリコット)、自由摂取。
– 種子は毒性があるので使用しない。