(Vaccinium vitis-idaea)の新鮮な果実と乾燥果実。葉を用いることもある。
主な成分
果実には主にフラバン-3-オール(カテキン)、カテキンタンニン(プロアントシアニジン)、フラボノール、アントシアノシド、ヒドロキノンヘテロシド:アルブトシド(4-5%)が含まれる。
葉の主成分はフラボノール(ケルセチンとケンフェロール誘導体)とフェノール酸。少量のフラバン-3-オール、プロアントシアニジン、イリドイド、エッセンシャルオイルも葉から検出されている。
薬理作用
in vitroおよびin vivoの研究で、ビルベリーの抗炎症作用が実証されている。
アメリカンビルベリーから単離された数種類のタンニンは、ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)とプレボテラ・インターメディア(Prevotella intermedia)に対する抗酸化作用と抗菌作用を示し、歯周病の治療に有用である可能性を示唆している。また、特にアントシアノシドに富む画分では、子宮頸がん細胞や結腸がん細胞に対する駆虫活性、抗酸化活性、抗増殖活性が示されている。
効能・効果
伝統的に泌尿生殖器感染症や抗糖尿病薬として使用されている。
クランベリーとリンゴンベリーを併用した臨床試験では、未治療の被験者と比較して尿路に有益な結果が得られた。
用法・用量
データなし。
禁忌
薬剤に対する過敏症。
副作用
報告なし。葉の抽出物が男性の生殖器系に影響を及ぼす可能性があるとする研究もある。
注意事項
抗炎症作用があるため、C反応性蛋白や赤血球沈降速度などの一部の生化学的マーカーが影響を受ける可能性がある。安全な製品であると考えられているが、妊娠中および授乳中の安全性を立証するデータは不十分である。