Ziziphus jujuba Lam. ナツメ

ジジフス・ジュジュバ・ラムの果実、場合によっては幹の葉と樹皮がよく利用される。

主な成分
– 果実にはトリテルペン酸とサポノシドが含まれ、種子にはフラボノイド、エスウェルチシン、スピノサイトが含まれる。トリテルペン酸:アルフィト酸、ボツリヌス酸、マスリン酸、3-O-cis-coumaroylalphitolic、3-O-trans-coumaroylalphitolic、サポノシド:zizipusaponins I、II、III、jujuboside A、B、Cが含まれる。

– 葉と樹皮にはタンニン、微量のイソコリンアルカロイドが含まれる。

– トゲのある品種であるZiziphus jujuba Mill var. spinosa (Bunge)の果実の種子にも、わずかながらペプチド・アルカロイドが含まれる。

薬理作用
– 果実には収斂作用がある。種子のない果実をベースにした様々な製剤は、口腔咽頭レベルの抗炎症剤として一般的に使用されている。

– 葉は止瀉薬として、また軽度の血糖降下薬として用いられてきた。

– 樹皮もまた、止瀉薬として広く用いられてきた。

アジア諸国で人気の医学では、とげのある種類の種子をローストしたものが不安や不眠症の治療に使用される。これらの効果は動物実験でも確認されている。種子から精製されたジュジュボシド画分は、マウスの総睡眠時間を大幅に増加させる。日中は睡眠のレム相が増加し、夜間はノンレム相が増加し、概日リズムへの影響を示す。さらに、ジュジュボシドは、ペントバルビタールによって引き起こされる催眠効果を大幅に増加させる。経口スピノシンも、セロトニン作用を介してペントバルビタール誘発睡眠を延長する。

適応症/推奨事項
一般的な用途:
– 果物: 口内炎、咽頭炎、下痢。
– 葉: 下痢、糖尿病治療の補助剤。
– 樹皮:下痢。外用:口内炎、咽頭炎、傷、湿疹、ただれ。

用量/使用方法
乾燥した熟した果物6〜15 g。

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