ハーブに関する回答

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プロフェッショナルハーバリストの回答
1日水2リットル飲む代わりにハーブティーでもいいですか
答えは、ノーです。

水2リットルを飲むと体によい、というのは、体温の調節、栄養素の輸送、脳機能の維持に役立つからですが、人によってであり、水分滞留型の人には向いていません。

どのくらいの量であれ、水の代わりにハーブティーは、ノーです。

水は、体内に滞留しますが、ハーブティーの多くは利尿作用が強いため、すぐに体外へ排泄してしまいます。そのため、ハーブティーやカフェインのあるコーヒー紅茶お茶などは、水2リットルの代わりにはなりません。

ティーバッグとルーズリーフの違い
ルーズリーフとは、ハーブの茶葉そのもののことです。ティーバッグに詰められていません。
ティーバッグは旅行や外食などの際に便利ですが、一般的にはルーズリーフのハーブブレンドほど優れたものではありません。

ティーバッグに使用されるハーブの品質は、通常、低品質です。ハーブの保存が長期になりかけたようなハーブがまっさきにティーバッグ用に使用されます。
消費者向けには、「手軽に飲める」と推奨しますが、実はメーカーにとって古い在庫処分したいハーブの利用方法として大変便愛なものなのです。ティーバッグが多いメーカーや販売店は、古いハーブが多いことを意味します。

ティーバッグに含まれているハーブは、とても小さく細断されています。細断された段階で、香りと有効成分が飛んでしまいます。
そのティーバッグが工場で作られ、消費者が実際に飲む頃には、酸化し苦味しか残りません。そのため、ティーバッグの多くは、香料が使用されています。ハーブの古くなった味を隠すために、ハーブを天然および不自然な香味油と混合するのが一般的な方法です。これらの香味油の一部は合成です。

ハーブは、カップやポットのお湯の中で舞うことで、香りと有効成分がじっくりと抽出されます。ですから、オススメは、ルーズリーフをお飲みいただくことです。

最近、ヨーロッパのアマゾンでは、環境にやさしいマークが商品によってついています。
ティーバッグは、1つ1つ工場で製造しなければなりません。ティーバッグの紙や糸も個数分多く使います。そのため、特にイギリスでは、このティーバッグのお茶の姿が消えつつあります。環境にやさしいバルク商品は、このエコマークがついています。

お茶や食品は、バルクといって、100g、500gなどのサイズで購入し、自宅で小分けにして飲む方法に切り替わりつつあります。

賞味期限
通常、収穫日から約2年後に「賞味期限」を設定します。3年ももちません。

ただし、熱、水、光、空気を避けて保管されている限り、風味と植物化学物質の含有量を、収穫日から最大2年間維持することができますので、

一般家庭の場合は、約12~18ヶ月が貯蔵寿命。

当店では、多くのハーブは、農家の収穫月より13~24ヶ月後を賞味期限としています。

 

注:製造日(ハーブを袋に詰めた日)や注文月から、ではありません。収穫日から製造日や注文月までの期間を含みますと、2年以上になります。

【表1】

18ヶ月後 収穫月 収穫からの最長月
収穫月から18ヶ月後 18ヶ月 18ヶ月目
製造月を3月として18ヶ月後 既に3月経過+18ヶ月 21ヶ月目
注文月を5月として18ヶ月後 既に5月経過+18ヶ月 23ヶ月目

【表2】

36ヶ月後(3年後) 収穫からの最長月 収穫の最大24ヶ月から過ぎている期間
収穫月から36ヶ月後 36ヶ月目 12ヶ月
製造月を3月として36ヶ月後 39ヶ月目 15ヶ月
注文月を5月として36ヶ月後 41ヶ月目 17ヶ月

表2のように、3年後に期限を設定した場合は、収穫月より最大2年(24ヶ月)から過ぎてしまっていますので、知らずにして酸化している茶葉を飲用することになります。製造月や注文月が、収穫月から12ヶ月も経過(メーカーから買って倉庫に在庫として残っている茶葉)したあとに、3年後を設定しますと、最大が24ヶ月ですから、購入日には、既にほとんどが酸化している状態の品質です。

苦味について
苦味物質は、ハーブで重要な成分です。苦味が苦手な場合は、はちみつを入れてお飲みください。
ハーブの効果
ハーブティーを飲むことで、心身の不調が緩和、あるいは病気予防ができる場合:
1.不調の部位が正確であること
2.判明している不調の部位や病気とハーブが合っていること
3.上記の部位や病気に合うハーブは数種類あるため、その人の遺伝子に合っていること
(これは遺伝子レベルになるため、合うまで変える必要がある。これは医師による処方と同じである)
4.ハーブによるが、最低2,3ヶ月以上継続して飲み続けること
最低6ヶ月以上とWHOと欧州薬局庁が公認しているハーブもあり。詳細は各ハーブのWHOモノグラフ項目をご参照ください。

できない場合:
1.思い込みにより、違う体の部位が病気である場合
2.心身が不調になることで都合がいい場合(本人あるいは周囲がそれによって都合がいい場合)
3.即効性があると思っている場合
人は3日で効果がないと諦めてしまう傾向があります。
4.生まれつき、欠損がある場合
5.手術が必要な病気や怪我、あるいは重病
6.生きるために自身の心身に正しい接し方をしていない場合
好きなことがあり、適度な運動、食事と睡眠をとり、他人を尊重し、否定的な考えや悲観的でないこと。
7.他人や自分自身を信頼できない場合

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